平成14年釣行記(6月9日)

今日は郡上の解禁です。深みのある下流部へ入るか、シーズン前に目をつけていた上流部か迷ったのですが、まずは先シーズンによく入った五町の瀬から見て回ることにしました。

五町もやはり渇水です。車を降りて見てみると思っていたよりは石の色は良い。内心「これは!」といった感じ。さすがに浅場は泥被りなものの深みの底は薄暗く見え、流れの脇にはピカピカの石もいくつも見られます。人も多く干川なので、やってみようとまでは思いませんが手応えは充分でした。食事をしていた方に声を掛けると、『川と水と魚たちと』のHPを出しておられるMさんだそうです。お初にお目にかかり「奇遇ですね」と挨拶を交わしながら状況を尋ねると、朝方3、4匹掛かったのを見かけたぐらいとのこと。浅いので、ひと通り釣ったら追加は無しという見たとおりの状況の様子。「他のポイントも見て回りたいので」とお伝えして、五町をあとにしました。


神路川出合い下流

所々、車を止めてのぞきます。どこも人は多いが、お尋ねしても「ダメ」の声ばかり。それでも神路川出合いの下流は開けているだけに竿出しする余裕があり、辺地の流れが良さそうでしたのでまずはここでやってみることにしました。

12時過ぎのスタートで水温は22℃もあり、この時期にしては高過ぎるのではと危惧されます。オトリをセットし、まずは辺地寄りの流れを狙ってみますが、すぐ下もを渡られたり岸に係留してある引き舟を取りに来る人が居たりで落ち着きません。軽く探って反応が無かったので広い流れへ向かいました。

手前の流れをなかなか横切らないので騙しだまし沖へ誘導しますが、鈎が底掛かりしたりしてなかなか思うように操作できません。それに竿が風に煽られて安定させるのも困難。それでも何とか深みに泳いで行ってくれたのでじっと我慢します。するとガクンとゴミでも引っ掛かった手応え。「せっかくなのに」と寄せようとするとなぜか走る様子。おかしいなと思ってオトリを持ち上げると掛かっています。口掛かりのようにも見えますが、なにやら仕掛けも付いているみたいです。取り込んでみると高切れの養太君でした。天然なら大クラスの良型ですが、これではオトリに使えません。引っ掛かった養太君とはいえ一応、数には入れようと引き舟に収容しました。

その後も深みを探ってみたのですが気配無し。飛び石付近や、上みの流れ込みの深みなど目ぼしいポイントをいくつか探ってみたものの全然ダメ。他の釣り人もサッパリでしたのでとりあえず切り上げることにしました。


歩岐島大橋上より上流方向

何箇所か見てみたのですが、どこももうひとつで大和地内は期待薄です。目星を付けていた歩岐島から北農辺りへとも思うのですが、時計は15時半を回っていて竿出しする時間も短いとの思いがよぎります。「ええい!18時まで2時間あるワ」と半ばやけくそで上流へ向かいました。

北農付近も見てみたかったのですが車を止めるチャンスを逃してしまい、歩岐島大橋のたもとに駐車。橋の上から覗くとアカ腐れ色に見えますが岸寄りの石は磨かれて良い感じです。瀬に野鮎の姿が見えれば最高なのですが確認は出来ず。橋の下もは更に凄い色ですが、先日、上河和で師匠が調子良かった時の色に似ています。自分としては釣れるかどうか分からないといった感じですが、試しにここでやってみることにしました。

川岸に立って準備している時に、目の前3メートルを川通しされてポイントがパー。少々腹立たしく思いながら少し上みへ移動しました。16時のスタートで水温は約21℃。もっと冷たいかと思っていたのですが意外と高水温です。手前の大石ゴロゴロの流れを狙ってみたのですが気配無し。養太君をジワジワと対岸へ進め、流れが当たっている所を泳がせていると目印が行ったり来たりし始めました。エビになったみたいですので竿を立ててみます。オトリが水面近くに来ると確かにエビになってはいるのですが、オトリだけにしては妙にピチピチ跳ねます。更にグイと持ち上げると下に小さいのがぶら下がっています。エビになって掛かったらしいのですが寄せると外れてしまいそうです。「これをバラしては・・・」とやや慌てたのですが、体勢を整え直して引き抜きGetしました。


ボツボツ掛かったポイント

いつもながらの澱みで掛かるビリサイズですがオトリが変わったので少しは掛かりそうです。今掛かった付近を探ると、目印がブルブル、スーッと動いて行きます。アタリの様なそうでない様な。竿に聞いてみると掛かっています。取り込むと今度はマズマズの17センチクラスでした。

ゆっくり泳ぐと調子が良いようなので、オトリを吊るす感じの操作で2匹を追加。上手く続けばもう少し掛かりそうだったのですが根掛かり外しに入ってポイントを潰してしまい、時計を見ると17時半でもありましたので納竿することにしました。


本日の釣果

思い切って歩岐島まで行ったのは正解でした。神路では他の釣り人の竿が曲がったのは見かけませんでした。歩岐島ではほとんどの釣り人が17時までに上がられたのですが、自分が竿出ししている間に少ない人で1匹、橋の直下の落ち込みで辛抱の釣りをしておられた方はちょくちょく竿が曲がっていた様ですので、この付近はまあ調子が良いポイントに思いました。それと歩岐島に移動して分かったのですが、同じ80点ぐらいの泳ぎでも30分ほどで掛かっているのですから、そこそこの泳ぎで掛からなければもっと早く見切りを付けて良いようです。見切りの基準があいまいであったので、今までは最初の1匹に余分な時間を掛けすぎていたみたいです。

帰り際に、みの淡水魚さんへ電話すると「なんか郡上は全然あかんかったらしいやん」とのこと。聞く人聞く人、全員が「ダメ」との声でしたし、渇水で場所ムラが激しかったでしょうから本流筋では大和町から下もはトホホの釣り人も多かったと推測します。しかし先シーズンの解禁日はどこのポイントも泥被りか曇り石だったのが、今シーズンはアカが古いものの石の色はマズマズで、もし7月だったらどこでもそこそこOKという感じでした。それに川底がしっかりして落ち着いたように思えたこともあって、今シーズンの郡上には好調の波を強く感じました。出水して魚が動くのが待ち遠しいです。

それと画像には6匹写っていますが、ちゃんと掛かってきた4匹に高切れの養殖オトリを回収した1匹を加えた5匹が本日の釣果です。もう1匹は根掛かりしていたオトリの野鮎を回収したもので、石の間に引っ掛かっていたのを偶然見つけました。初期は切れるトラブルが多いようです。ちなみに養殖高切れはメタルにゴミが引っ掛かってのクリクリプチン、天然根掛かりは外そうとしたものの糸が岩に擦れて切れてしまったようでした。


6月11日追記 6月10日付の中日スポーツは、『場所むら激しかったが、いい人50匹前後』のサブ見出しで、群馬産の鮎が好調で近年にない成果だった様子を報じていました。本流筋の記事は自分が感じたところと概ね一致しており、本流筋ではやはり上流部が良かったみたいです。



日付平成14年6月9日(日曜日)
場所漁協郡上漁協 (年券10,000円)
河川長良川
ポイント大和町:神路川出合い下流 / 白鳥町:歩岐島大橋上流
時間12:15-14:45 / 16:00-17:30 (4.00時間)
水況水位−20センチ
水温22.0℃(12:15)、22.2℃(14:45) / 20.9℃(16:00)、19.9℃(17:30)
にごり無し
アカ付き古い / アカ腐れ気味
天気晴れ
釣果匹数5匹
サイズ15−20センチ
総重量未計測
平均16.5センチ
1匹目60分 / 30分
ペース1.25匹/時間
仕掛け竿Daiwa VS銀影競技F中硬95MV
空中糸ナイロン06 ダブル&シングル遊動式
水中糸テクミー009 3メートル つまみ糸03 30センチ
ハナカン周り自作泳がせハナカン6ミリ
ハナカンハリス ナイロン08 (15センチ固定)
掛け鈎カツイチ 早がけ7.5号3本錨 ハリス1号
がまかつ がまキツネ7号3本錨 ハリス0.8号
オモリ・背鈎ごくらく背鈎18ミリ
オトリ養殖2匹@500円

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Yoshihiro Sogabe in Gifu 2002-06-10 (2002-06-11)