平成12年釣行記(9月30日、10月1日)

先日『長良川釣り日記』の山川さんと竿出しした時にお誘いいただき、今日明日は狩野川への遠征です。初めての川で期待と不安が入り混じります。29日付けの中スポに狩野川の情報が載っており、『16〜18センチが10〜15匹』とか。先シーズンの遠征時には最大27センチが掛かり、平均22センチぐらいだったとのことに大鮎相手かと危惧しましたが今シーズンは小振りな様で安心しました。

大仁橋上流

山川さんほかお知り合いの白木さん、小林さんとご一緒させていただき、岐阜を4時半に出発。一路狩野川へと向かいます。8時過ぎに狩野川へ到着。大仁橋のたもと付近にある津田オトリ店を訪れました。

以前、修善寺の辺りを慰安旅行で通った時にバスの窓からは見たことがあるのですが、ライブで見るのは初めてです。見たところ津保川下流部の石を粗くしたような感じです。ご主人に状況を尋ねると、マズマズは釣れているとのこと。瀬の荒い所は型が小さく、むしろ辺地の方が型が良いとのことでした。


最初に掛かったポイント

早速準備して川へ入ります。中洲へ渡る時には鮎が走り、期待できそうでした。思い思いのポイントへ分かれ、竿出し開始です。9時15分のスタートで、水温は17.8℃。遅くまで釣れるそうなので、水温は20℃を越えているだろうと思っていたのですが、意外と低かったです。渡った時に辺地では鮎が走ったのですが、真中辺りでは見掛けなかったのでまずは辺地狙いです。15センチほどで、小さいながらも送り出して間もなく掛かりました。「よっしゃ、来た!」周りの釣り人は釣れていません。これは入れ掛かりかと思ったのですが次はなかなか掛からず、2匹目は15分ほどしてからでした。その後まあまあの型が掛かり、1時間ほどで3匹になったのですが平均して型が小さい。砂地に飛び石ふうで深みも無く、型が良い鮎は少ない感じなのでポイントを移動しました。


パタパタと掛かったザラ瀬

鮎が多い割にはどこでも掛かる訳ではない様です。付いていそうな石はとよく見ると、ツヤの有る石とそうでない石がよく分かります。写真のザラ瀬に、ツヤのある石が目立った部分があったのでオトリを送ると、すぐ掛かりました。その後も何匹かはペース良く掛かりました。その後掛かりは遠のいたのに、下もの方で釣っている白木さんは順調です。岸寄りの流れを狙っておられる様でしたので、やはり辺地が良いのかとポイント移動です。


良く掛かった辺地

辺地寄りの流れを上みへ泳がせると2連チャン。しかし型は小さく、やはり砂地はもうひとつです。底石が良いポイントは無いかと上みへ遡ると、良い感じのポイントが見つかりました。オトリを送り出そうとする途中で掛かり、バッチリです。立つ位置を変えてさあこれから攻めようと思ったのですが、皆さん昼食に上がられる様子。心残りでしたが私も昼食に上がりました。


型が良かったポイント

食事の後、この辺りは型が小さいので上みへ移動しようという事で、かなり上流に移動しました。他の方々は上手い具合に空きスペースに入られたのですが、私には良さそうなポイントが残っていない様です。仕方無く辺地のチャラ瀬を攻めたりしているうちに雨が降り始めました。山川さんや白木さんは良型をボツボツ。私はカッパを取りに行って一時中断。その後も全然掛からず、下もへ戻ってやっと掛かったのは16時前でした。その後1匹だけ掛かり、16時45分に納竿としました。


初日、狩野川での釣果

いったい何匹釣れていたかと数えてみると11匹でした。難しい川だと思っていたので、相当細かい釣りをしなければ釣れないのかと思っていたのですがそうでもなく、普段とそれほど変わらない釣り方でもまあまあ掛けることが出来ました。ただ砂地に飛び石のポイントは型が小さく、山川さんたちが良型を掛けておられたポイントは底石が詰まっていたので、魚影が濃い川でもやはり場所ムラは従いて回る様です。また、如何にも釣れそうな流れでも石が曇っているポイントでは掛からず、ツヤのある石まわりではすぐ掛かるので、鮎が付いている石を見分けて狙う釣り方も必要だと思いました。『狩野川を制する者は全国を制す』というフレーズを聞いたことがありますがまさしくその通りで、友釣りの基本が出来ているかどうかで釣果の差が出るだろうという印象を受けました。狩野川は、チャンスが有ればまた行きたいと思える川です。



2日目、興津川。狩野川は釣れるには釣れるものの平均して型が小さく、かと言ってチビ鮎の爆釣とはいかないので他の川を攻めようということになり、いくつかの河川のオトリ屋さんに電話で確認して興津川に決めました。宿を後にして狩野川へ出ると、強いささ濁りで前日よりも少し増水しています。釣り人もまばらでした。車を進めると、富士川も強いささ濁り。高速で興津川を渡るとこちらは良い感じで、釣り人は何人も見うけられます。私が思わず「川はきれい」と叫ぶと、「ほんとぅ?」と言って山川さんがアクセルを踏んで、急に加速したのには全員爆笑でした。

興津川漁協裏上流

10時頃漁協付近に到着。上流の橋の上から川を覗くと結構居ます。写真下ほどのやや右寄りにある2つ並んだ大石の前などは何匹も追い駆けっこをしていました。早速この付近で竿出しです。11時半のスタートで、水温は19.1℃。仕掛けの補修に手間取っている間に白木さんは既に2匹掛けられました。私は左岸寄りの流れを釣り降り、30分後にやっと掛かったのですがダンゴになっていてバラしてしまいました。その後も2匹空中分解。今日は全然冴えません。やっとオトリが変わったのは2時間を過ぎてでした。やっとオトリが変わってすぐに掛かったのですが、これもまた空中分解。14時になって食事に上がりました。

食事の後は、写真に写っている2つ並んだ大石の周りを攻め2匹Get。徐々に釣り降り、ビリ鮎を1匹掛けたのですが釣れる感じがしなくなってしまいました。山川さんと白木さんは頑張っておられましたが、小林さんが早仕舞いされましたので、私も16時に納竿としました。

今日はバラシの連発で4匹空中分解、3回ケラレ。正直なところ、冴えませんでした。漁協裏は鮎銀座だそうで、型は小さく数も出ませんでした。上流下流共に鮎の補給源になるトロ場が無く、瀬にも深場が無いので良い型の鮎は釣られてしまっていたのでしょう。また石も山石ふうで、表面がザラザラしていて糸が擦れると切れそうで神経を使いました。終盤の川でしたが、まあ興津川は2回目は?と思う川でした。


2日間4人分の釣果

今回の遠征は2日間で、4人合計約80匹でした。みなさん個々の釣果は内緒にしてくれとのことでした。写真にはこちらから持って行った長良の天然オトリと、狩野川で購入した養殖オトリが合わせて15匹ほど含まれています。狩野川興津川共に鮎は未だ若く、さびは全然出ませんでした。型はともかくとしてもどちらの川も魚影は濃く、網が入らない川は良いなぁと実感しました。天然遡上とあいまって、釣期が長いのは羨ましいです。長良川も中央管区で、ひとつの専用区だけでも良いので10月いっぱいは専用区のままで残して欲しいものです。

今回は久々に初めての川で若干不安がありましたが、なんとか掛けることが出来自信が付きました。ただ狩野川も興津川も鈎の大きさの選択が難しい川だと思いました。見た目よりも底流れがあるようで、小鈎の3本錨では軽過ぎる様でした。これが全国的な川の平均な流れだとすると、4本錨が流行るのが分かる気がします。違いを知るためにも、たまには色々な川で竿出しすることも大切だと思いました。


お世話になった津田オトリ店

今回、狩野川でお世話になった津田オトリ店のご主人です。駐車場もあり、オトリは12月まで置いてあるそうです。電話番号は、(0558) 72-5687で、ご主人はかなりの話し好きでした。




日付平成12年9月30日(土)
場所漁協狩野川漁業協同組合(日釣り1,600円)
河川狩野川
ポイント大仁橋上流 (松下の瀬)
時間9:15-12:00、12:45-14:00、14:45-16:45 (6.0時間)
水況水位+20センチ
水温17.8℃(9:15)、18.2℃(12:00)、19.0℃(15:00)、18.0℃(16:30)
にごり無し
アカ付き良好
天気晴れのち曇り、一時雨
釣果匹数11匹
サイズ12-17.5センチ
総重量200グラム(推定)
平均15センチ
1匹目5分
ペース1.83匹/時間
仕掛け竿Daiwa SZ銀影センサーF中硬々95MV
空中糸ナイロン06 ダブル&シングル遊動式
水中糸テクミー009 3メートル つまみ糸04 30センチ
ハナカン周り自作泳がせハナカン6.5ミリ
ハナカンハリス ナイロン06 (13センチ固定)
掛け鈎がまかつ新改良トンボ7.5号 3本錨 ハリス1号
がまキツネ7.5号 3本錨 ハリス1号
オモリ・背鈎スライド背鈎
オトリ天然1匹、養殖2匹(@600円)

日付平成12年10月1日(日)
場所漁協興津川非出資漁業協同組合 (日釣り1,000円)
河川興津川
ポイント漁協裏付近
時間11:30-14:00、14:30-16:15 (4.25時間)
水況水位やや高い程度
水温19.1℃(11:30)、20.1℃(13:30)、20.9℃(16:00)
にごり無し
アカ付き普通 (薄い感じ)
天気晴れのち曇り
釣果匹数4匹
サイズ10-15センチ
総重量未計測
平均13センチ
1匹目130分
ペース0.94匹/時間
仕掛け竿Daiwa SZ銀影センサーF中硬々95MV
空中糸ナイロン06 ダブル&シングル遊動式
水中糸テクミー009 3メートル つまみ糸03 30センチ
ハナカン周り自作泳がせハナカン6.5ミリ
ハナカンハリス ナイロン06 (13センチ固定)
掛け鈎がまキツネ7.5号 3本錨 ハリス1号
 
オモリ・背鈎スライド背鈎
オトリ天然4匹(前日からのキープ)

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Yoshihiro Sogabe in Gifu 2000-10-01 (2000-10-04)