平成12年釣行記(8月18日)

加藤オトリ店前より下流方向

前日(17日)の夕方、大和町では俄雨があって濁りが入ったとUさんからメールがありました。”アカを流すほどの増水ではなかった“との内容から、どれぐらい高水かが危惧されました。西河橋に着いてみると、やや高い程度で大した事はありません。濁りで鮎が動いたでしょうから、かえって良かっただろうと安心しました。

ところが車を降りて川を良く見ると、一面泥かぶり。鮎がほとんどいない感じです。Nさんが竿出ししておられましたので尋ねると「今来たところ」だそうです。Nさんが居られるので私もここで竿出しすることにしました。


橋の下もの浅場

10時45分のスタートで、水温は23℃。釣り人は見える範囲で5人ぐらい。ガラガラです。新しく考えた背鈎を取り付け、平瀬の掘れ込みへ送り出します。目印の動きがごくらく背鈎と違ってフワフワして、自分のイメージにピッタリです。これは調子が良いと喜んでいると間もなくアタリ。しかし竿を立てると鮎がバレてしまいました。(T_T) 掛け鈎がハリスから抜けてしまったようで、ハリスには接着剤の跡のザラザラが着いていました。

その後さっぱりアタリ無し。ハミ跡を探して歩き回りです。平瀬はほとんどが泥かぶりでハミ跡は少なく、狙うのは難しそう。しかし橋下流の砂利の瀬へ行くと、飛び石はピカピカで深みでは鮎が跳ねています。横走りでサーッと泳げば掛るでしょうが、オトリはかなりバテているので上みへ上がるのがやっとです。鮎が跳ねている付近を何ヶ所か狙ったのですが掛りませんでした。オトリが弱っていては浅い所はダメなので、下もの瀬へ移動です。


起死回生した瀬

早瀬を探りながら降りますが、全然アタリがありません。瀬肩でNさんが粘っておられましたので、「掛りましたぁ?」と尋ねると「7匹(^。^)」とのこと。こちらはサッパリなのに、既に7匹。どこで掛るか尋ねると辺地で掛るそうです。それではということで、オトリを強引に流心を横切らせて、対岸の大きな石の頭へ引き入れました。オトリが馴染んで間もなくゴトゴト、「やっと掛かったぁ。」ここでバラしては元も子もありませんので、慎重に寄せて取り込みました。時計を見ると12時25分。やれやれ、これで起死回生です。(^_^;) また同じように対岸の辺地を攻め、この付近で2匹追加しました。

その後更に釣り降り、08のハナカンハリスを飛ばされつつも何匹か追加したのですが、アタリが遠退いて14時半に食事に上がりました。


ボツボツ掛かった平瀬

短い食事の後、平瀬の辺地にはハミ跡が戻っていました。これはいけると朝イチで狙った掘れ込みへ送ると一発でアタリ。それから数匹入れ掛かり状態でしたが、2連続ケラレと石に巻かれてのセットバラシでペースが崩れてしまいました。その後上み飛ばしとかもやってみたのですが掛らず、前回好調だった右岸の掘れ込みも不発でしたので、上みの岩盤付近へ移動しました。


割と良く掛かった岩盤回り

岩盤の手前の掘れ込みを探ると、いつも大体掛かるのですが今日は掛からない様です。岩盤のたるみへ送るとすかさずアタリ。向こう側も攻め、3匹ほど掛かりましたが今日は前回ほど数が出ませんでした。その後岩盤の頭から上みへ釣り上ります。送り込むなりいきなりダダーン!型は良く腹もでんでん、しばらく竿が入っていない様な感じです。その後徐々に釣り上がり、辺地を中心に細かく攻め、5、6匹追加しました。15分でラストワンをと粘ったのですが、時間を急いては掛からなかった様で、18時に納竿としました。

Nさんは17時45分頃に上がって来られましたが、24匹で100グラム級もいたとのことでした。下もへ釣り降って行かれて、瀬の開きのかけ上がりで良く掛かったとのことでした。Nさんのお知り合いの方は30匹ぐらい掛かったそうで、上手く探れば未だ結構釣れる様です。ただ今日の感じでは鮎の偏在が激しくなっていて魚影の濃い所を探すのに時間が掛かってしまい、当たらなかったらトホホな釣果になる可能性も大だと思います。平均して辺地は釣り残しが多く、狙い目だと思いました。


本日の釣果

今日の掛かり鮎のほとんどは腹がでんでんで、アカを喰みまくりといった感じでした。型は平均して良かったのですが数が出なかったので、逆に言えば小さいのが掛からなかったからだとも言えます。Nさんは午前中は口掛かりが多いと言っておられましたが、8月3日に武儀川でやった時もそんな感じでしたので、前日の降雨で水温が急に低くなり、追いが一時的に鈍ったのだと思います。また朝の状況では、Nさんが竿出しして居られなければ他の場所を探しに行ったぐらいの泥かぶりでした。濁りが出たと言うことでしたので、鮎が降ってしまったのかと危惧しましたがそうではなかったみたいです。午後からは平瀬の掘れ込みにハミ跡がかなり戻っていたのですが、ペース配分が悪くて上手く攻められず、岩盤の頭から釣り遡った時に足元を見てほぞを噛んでしまいました。かなりのポイントを攻め残した気がします。

それと今日もと言うか、連続ケラレでまたペースを乱してしまったのですが、しばしばやるパターンの失敗でした。よくよく思い起こすとケラレて鈎を交換するのですが、ついついまたそこで同じリズムを取り戻そうと粘ってしまい、その後順調には掛からなかった場合に、結局は時間を費やしてペースを乱していることに気が付きました。ケラレた後に探っても、掛かりが順調でなかった場合はポイントを移動し、時間をおいて後から攻めるなりの作戦で上手くいくのではないかと反省しました。


スライド背鈎

これが本日実験した、新しく考えた背鈎です。名付けてスライド背鈎。スーパーウェポン背鈎のレール糸に海釣り用のウキ止めゴムを通したものです。ウキ止めゴムを移動することによってスーパーウェポンにも、ごくらく背鈎と同じ支点位置の背鈎にもなります。またスーパーウェポンの時に、ウキ止めゴムの間隔を詰めて調節することによって、ウェポンのブランコの移動範囲を制限することも出来ます。現在自分が使っているごくらく背鈎では支点をある程度よりも後方に持ってくるのは困難ですし、野鮎が掛かってもほとんどは背鈎が外れないうえに、時には掛かったショックで背鈎だけがどこかへ飛んで無くなってしまうといった使い辛い面がありました。また、ごくらく背鈎は常用していますので取り外し出来る必要はなく、いっそのこともっと効果的で使い易いものをと思い、自分に合ったものを考えました。これですと掛かれば背鈎は外れますし、支点の移動も自在です。短時間の試用でしたが、掛かるとほとんどの場合で背鈎は外れましたし、泳がせている時にウキ止めゴムが移動してしまうといったこともありませんでした。ただ今日は、ブランコのケプラートが取れてしまう欠点が見つかり試用を中止しましたが、自分としてはすこぶる良い手応えでした。ウキ止めゴムの大きさが少々気になるのですが、ウキ止め糸に換えて試してみようかとも思っています。今後はこのスライド背鈎で爆釣の予定です。(笑い)




日付平成12年8月18日(金)
場所漁協郡上漁協
河川長良川
ポイント郡上郡大和町西河橋下流 (専用区)
時間10:45-14:30、14:45-18:00 (7.0時間)
水況水位やや高い程度
水温23.0℃(10:45)、24.6℃(13:30)
にごり少し→無し
アカ付き古い
天気晴れ一時曇り
釣果匹数17匹
サイズ16-21センチ(最大は90グラム)
総重量1000グラム
平均19センチ
1匹目100分
ペース2.43匹/時間
仕掛け竿Daiwa SZ銀影センサーF中硬々95MV
空中糸ナイロン08 ダブル&シングル遊動式
水中糸テクミー009 4メートル つまみ糸03
ハナカン周り自作泳がせハナカン6.5ミリ
ハナカンハリス ナイロン08 15センチ固定
掛け鈎がまかつ新改良トンボ8号 3本錨 ハリス1.2号
同7.5号 3本錨 ハリス1号
オモリ・背鈎ごくらく背鈎15ミリ、18ミリ、スライド背鈎(試作実験)
オトリ養殖1匹(@500円)

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Yoshihiro Sogabe in Gifu 2000-08-18 (2000-08-19)