平成12年釣行記(5月11日)

大野橋上流

今日は根尾川の解禁日です。いつもの年はこんなに早く竿を出さないのに今年は試しにと思って、解禁日が偶々休みだったこともあり、出掛けてみました。

来る途中、長良川に架かる忠節橋を通って来たのですが、橋から見える範囲では鮎釣らしい姿は見掛けませんでした。

仕事の都合で現地に到着したのは10時を回っていました。『長良川釣日記』の山川さんに合流する予定でしたが、携帯電話での連絡が取れず合流できなかったので、大野橋付近でやることにしました。

橋から見ると聞いていたほどは混雑していません。川を覗くと岸寄りの石で、小さいながらも鮎が喰んでいるのが見られます。早速、遊漁証とオトリを調達しに向かいました。


更地堰堤下流

漁協へ向かう途中、更地堰堤下流に差しかかるとこちらはかなり混み合っています。しかし、なんだか“勝負は既についた“的雰囲気が漂っていて、釣れている感じはしません。やはり時期的に、早過ぎるのだろうかと思いました。

漁協で遊漁証を買うときに、年券が9,700円には驚きました。「日釣り券は2,000円だと5回かぁ」と勝手に思ったのですが、実際は1,600円なのを後から知り、それだけ根尾へ通うだろうかとやや後悔しています。

それから、あお山食堂へオトリを買いに行きました。ご主人に状況を尋ねると、「風も出てきたし、あまりいい話は聞かんね」とのことでした。


狙ったポイント(対岸より撮影)

大野橋上流で、いちばん石が粗そうな所を狙ってみようと写真のポイントを選びました。左岸に車を止め、分流を渡り、右岸側から竿を出します。

水温は15.8℃。今年は水温が低いと聞いていたのですが、思った程低くは無いと思いました。11時半のスタートです。先シーズンの初日とは違って、足元がふらつくといった感じは無かったのですが、風が強いせいもあって竿を上手く操れません。目印も落ち着いていないので、あれでは掛からないでしょう。オトリが底へ入っていない様ですので、0.8号のオモリをセットして再び送り出します。さっきよりはマシですが、目印の状態はもうひとつです。間違えてダッダーンと来ないかと思いましたが、そんなに調子よくは行きませんでした。

ドブ釣りの人たちは小さいながらも時々釣り上げているのですが、付近に7、8人ほどいる友釣り派は全然です。風で竿を煽られるのに堪えて探りますが、全然気配無し。竿の下を小さい鮎が群れて遡上して行くのが見えます。2時間ほど探って食事にしました。

食事の後、浅い所もやってみたのですが、やはりダメ。岸寄りを移動する時に、足元で鮎がひらを打っているのが目に入りました。「えらい所で喰んでいるなぁ」と思ってよく見ると、それはセットバラシの鮎で小さいながらも掛かり鮎が付いています。手網ですくって回収しました。掛かり鮎は腹掛かりで、大きさは10センチほどに見えます。水中糸は伸びるメタルでしたのでキンクしたのでしょうか、バラした人はさぞがっかりだったでしょう。その後、右岸寄りを流れるチャラ瀬にも竿を差してみたのですが、オトリがバテる前に人間がバテてしまい、14時15分に納竿としました。


オトリと回収した鮎

魚が写っていないと寂しいので、せめてオトリとセットバラシを回収した鮎で我慢して下さい。小さいのが回収した鮎で、実際の大きさは12センチちょうどでした。これがオトリを引いている時に引っ掛かっていたら、数に入れただろうかと思案してしまいました。帰宅後、山川さんと連絡を取りましたが、あちらも冴えなかったそうです。

状況からして、友釣りにはまだ早過ぎると思いますので、中央の解禁前に1回出掛けるくらいにしようと思っています。

ちなみにオトリは16、7センチで、ちょうど使い易い大きさでした。撮影後、4匹とも放流。小さい鮎はお亡くなりになっていたので、持ち帰りました。塩焼きにしたところ、小さいにもかかわらず、鮎の風味がして大変美味しかったです。小さい鮎は鮎の味がしないと思っていたのは間違いで、鮎の味がしないのは放流物だったのかも知れません。


堰堤で跳ねる稚鮎

大野橋上流の堰堤では、遡上中の鮎がよく跳ねていました。こんな光景を実際に見たのは初めてで、せっかくですので写真に収めてきました。大体10匹ジャンプすると、そのうち2匹ぐらいが遡れるといった感じです。堰堤を飛び越えるのではなく、上手い具合に堰堤の壁面に跳び付いて、そのままダーッと遡って行きます。堰堤下の淀みには、かなりの数の稚鮎が群れていました。

写真には写っていませんが、もう少し向こうには階段魚道があるのに、ご苦労さんなことだと思います。(^^;)

左の写真中央やや下に、壁面から立ち上る水しぶきが見えると思いますが、あの様に跳びついてそのまま遡って行きます。アマゴも恐ろしい速さで泳ぎますが、鮎も凄い。


5月12日追記 12日付中日スポーツには『友釣り低調、いい人で13、4センチを2匹。毛ばり釣りは好調、平均20匹。』との記事が出ていました。また『天然遡上が良好なので、照り込みが続けば1週間後くらいからが面白くなるだろう』とも書いてありました。しかし長良のことは全然書いてなかったので、サッパリだったのでしょう。

天然鮎の初値はキロ15,750円で、昨年の2万4千円ほどに比べてもだいぶん安かった様に思います。大きいのが獲れなかったのかと推測します。



日付平成12年5月11日(木)
場所漁協根尾川筋漁協(年券9,700円)
河川根尾川(薮川)
ポイント大野橋上流
時間11:30-14:15
水況水位やや減水
水温15.8℃(11:30)、16.5℃(13:30)
にごり無し
アカ付き少し古い感じ
天気曇りのち晴れ、風が強い
釣果匹数0匹(ボウズ)
サイズ
総重量
平均
1匹目
ペース
仕掛け竿Daiwa HX瀬音中硬々81SK
空中糸ナイロン06 オーナープロ天上道糸0.3×4本編み ダブル&シングル遊動式
水中糸将鱗あゆ競技015 3メートル つまみ糸025 30センチ
ハナカン周り自作泳がせハナカン6ミリ
ハナカンハリス ナイロン06 13センチ固定
掛け鈎がまキツネ7号 3本錨 ハリス0.8号
カツイチ改良トンボ7.5号 3本錨 ハリス1.2号
オモリ・背鈎オモリ0.5、0.8号
オトリ養殖3匹@400円

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Yoshihiro Sogabe in Gifu 2000-05-11(2000-05-12)