今日は益田川情報を提供して下さっている竹田さん所属するクラブ、岐阜MAT (MASHITA RIVER. AYU TOURNAMENT TEAM)の例会に参加させていただきました。竹田さんからの情報では「デカイのは25センチが来て、ハナカンハリス1.2号を切られることもある。掛かるのは半分くらいは24センチ以上。」とのこと。これを聞いてビビってしまいました。私の場合23センチ以上のは年間数本で、こんなのは即引き舟行きです。仕方なくオトリに使うことは有っても滅多に使いません。「20センチオトリでもデカイと思っているのに、23センチでは上手く操作できるだろうか?」 不安に思いつつも、急きょ大鮎用のハナカン仕掛けを増産して出かけました。
6時すぎに竹田さんと共に、受付になっている萩原町にある中華飯店ひばりに到着。会長の齊藤清夫さんに挨拶をして受付を済ませ、車で予選会場に移動しました。
齊藤清夫さんはα−BIGのテスターをしておられ、競技会でも数々の輝かしい成績を残されています。中華飯店ひばりの住所は益田郡萩原町上呂228−1 TEL(0576)55-0505で、天然オトリや入漁券も扱っておられます。
会場に着いて川を見るとかなりの渇水のうえ、恐ろしいほどのアカ腐れです。歩くと腐ったアカが、日焼けの皮が剥げるがごとく流れて行きます。水が澄んでいるのでよく見えるのですが、鮎の姿はおろかハミ跡すら見えません。これでは鮎が居る所を探すのが大変です。会の方に会場内の様子を教えていただき、7時にスタートしました。
下流の瀬は遠いそうですので、上流に向かいました。一番最初の瀬に来ると、対岸の瀬肩がなんとなく良さそうに見えます。ゴロタ石の向こうから竿を出そうと対岸に渡りました。渡った時に、底の方にはアカが薄い所が有るのが見えました。またゴロタ石の所では、流れの筋には所々ハミ跡が見られます。以上のことから、流れの筋で深い所がポイントになるだろうと思いました。水中糸はデカイのが来ても何とかなるように02をセットして送り出します。ミンミンゼミが鳴き、秋の気配がして水温は17℃しかないので日が当たっている所を中心に泳がせました。
出して30分ほどして、大石裏のたるみでアタリが出ました。16センチほどですが、これで野鮎が居ることが分かりホッとしました。しばらくして、流れの筋でまた16センチほどのが掛かりました。その後8時半頃まではポツリポツリと掛かるのですが、型が極端に小さくなり12から13センチといったチビ鮎になってしまいました。なおも釣り返して探ったのですが打ち止めの様でした。
9時頃になって、瀬落ちの方に移動しましたが、他の方も余り掛かっていない様で大きく移動されています。流れの筋を探るのですがアタリ無し。一発泳ぎが出ているので、掛かってもよさそうですが全然ダメです。それ以上追加は出来ず、結局3時間で5匹掛けることが出来ました。時間2匹で3時間ですとオトリ込みで8匹が決勝進出ラインになるだろうと思い、私は7匹ですのであわよくば出られるだろうと思っていました。検量に戻ると6匹以上が進出で、私も何とか勝ち上がることが出来ました。
決勝戦の会場は、中華飯店ひばりの裏付近です。エリアの説明が済みオトリを配布してスタートなのですが、オトリが1匹と聞いてビックリ。でも天然オトリと聞いてヤレヤレでした。競技時間は10時40分から12時半までの2時間弱ですので、時間3匹として5匹を目標にしました。私はスタート順が14番で一番ラストでしたので、皆さんに従いて上流に向かいました。アカ腐れしているものの、鮎が逃げるのも見え期待できそうです。今シーズンの傾向と予選の感じから、流れが通っていて砂が無い所を探しました。運良く対岸の辺地に、良いポイントが有るのを見つけました。大き目のたるみも2つ有り、石が詰まっている所が数カ所有るので、この間だけで5つは堅いと思いました。他の方は瀬落ちからトロ場にかけてに多く入っておられました。
水中糸を何号にしようかと迷い、いったんは0175に手が行ったのですが思い直し、朝から調子が良い02にしました。上に飛ばした方が良いだろう思い、手尻をいつもより20センチほど長めにして天然君を送り出します。スイスイ泳いで行くと、すぐ手前の所で掛かりました。出してすぐですのでこれは良い感じです。次は狙った通り、たるみの中で掛かりました。ほとんど入れ掛かりですが、ハナカンを通す時につまみ糸が白くなっているのに気が付きました。入れ掛かりのリズムを崩したくないのですが、トラブルしてはダメージが大きいので補修します。再スタートの後しばらく掛からなかったので、ここのキャパシティは2匹かと思ったのですが、予定通りの所でもう一つ掛かりました。
3匹でここは打ち止めと思い、少し上へ移動します。石が詰まった所にオトリを送り込んだのですが、糸を緩め過ぎて根掛かりしてしまいました。この辺りで2匹の予定でしたので、救助に入りたくなかったのですが致し方ありません。また少し移動して送り出すもアタリ無し。11時を過ぎた頃から風が出てきて、竿操作が思うようになら無くなりました。糸を少し張ってオトリを止めたいのですが、竿が煽られてオトリが動いてしまいます。おまけにお腹も空いてきて、一層竿操作が雑になってしまいました。
その後掛かった所を釣り返したり、あちこち移動して探りましたがそれ以上掛けることは出来ませんでした。見ている範囲では余り掛かっていない様でしたので、真中ぐらいの成績にはなるだろうと思っていたところ、なんと同数で2位か3位だそうです。結局じゃんけんで勝ち、準優勝になりました。
初参加にもかかわらず今日は良い成績を残せましたが、運が良かったのと砂が無く石が詰まった所を狙ったからだと思います。それと予選で背鈎がうまく効果を発揮してくれたおかげでもあります。
しかし決勝戦では、風と空腹で集中力を欠いてしまいました。いつもながら風で竿操作が思うようにならない時は、冷静さを失いがちです。風が出るのが分かっていれば竿の下1本を抜いて用意したのですが、対策として今日のような細かい釣りが要求される時は、初めから8メートルにしてしまう方が良いと思いました。また決勝戦はナイロンの02にしたのですが、3匹目がやや型が良く瀬落ちに走られたので0175ならかなりヤバかったです。細ければ良いとは限らないことを知りました。
優勝された熊崎さんです。熊崎さんもこの会には初参加だったそうです。仕掛けはメタルの008、3本チラシを使っておられたそうです。私は予選で回転式ヤナギが効かなかったので、決勝戦では使いませんでした。糸を少したるませてオトリを上手く泳がせながら、細かくポイントを探っていたと齊藤さんが解説しておられました。
今日は会長の齊藤さんをはじめ、竹田さん、MATの皆さんには大変お世話になりました。トーナメンターの皆さんの胸をお借りして、自分の釣りを確認することが出来ました。ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
日付 | 平成11年8月8日(日) | |
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場所 | 漁協 | 益田川漁協(日釣り2,000円) |
河川 | 益田川 | |
ポイント | 益田郡萩原町上呂地内 | |
時間 | 7:00〜10:00/10:40〜12:30 | |
釣果 | 匹数 | 8匹(予選5匹/決勝戦3匹) |
サイズ | 12〜20センチ(12〜16/18〜20) | |
総重量 | 未計測 | |
平均 | ||
水況 | 水位 | 渇水(−30センチぐらいか) |
水温 | 17.0℃(7:00)、21.1℃(10:30) | |
にごり | 無し | |
天気 | 晴れ、昼頃から風が出る | |
仕掛け | 竿 | Daiwa SZ銀影センサーF中硬々95MV |
空中糸 | ナイロン06ダブル&シングル遊動式 | |
水中糸 | 将鱗あゆ競技02 3.5メートル つまみ糸03 30センチ | |
ハナカン周り | 自作泳がせハナカン6.5ミリ ハナカンハリス ナイロン08 15センチ固定 |
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掛け鈎 | がまキツネ7.5号 3本イカリ/カツイチ改良トンボ7号 3本イカリ | |
オモリ・背鈎 | ごくらく背鈎15ミリ | |
オトリ | 予選:養殖2匹/決勝戦:天然1匹 |