平成１５年釣行記（１０月と通年のまとめ）

＜概況＞

期間を通して最高気温は概ね平年並であったが、最低気温は平年よりも低めに推移し、5℃低い日もあった。降雨はほとんど無く、水位は下がる一方であった。増水しなかったのが幸いしたのか鮎の降りは緩慢で、期間を通して掛かる場所はほぼ一定していた。新美濃橋周辺、鮎之瀬橋上流が掛かっている様であった。

今月に入って中日スポーツの釣り情報からは、鮎釣りの情報はほとんど姿を消した。5日の日曜日には各ポイントともシーズンの終わりを惜しむ釣り人で結構賑わっていていた。13日の午前中に久々の降雨があったので、11日の釣行を以って今シーズンの竿仕舞いとした。

＜目標・課題＞

月間釣果13匹、時間あたりは0.81匹であった。魚影が薄くなっていることからすると、まあ妥当な線ではないかと思う。専ら釣れる場所へ入ったので、ポイントを見つけられずに難儀したということは無い感じであった。例年だとこの時期は、水温が高いこともあって津保川に足繁く入るが、今シーズンは津保川は不調であまり掛からなかった。水温は低くても本流筋で充分掛かることが分かった。ただ皮が厚くなっているためだと思うが、掛け鈎が鈎立ちするだけで刺さり込まずにケラレることが頻発した。これをうまく捕れる鈎を見つけるのは、来シーズンの課題としたい。

さすがに釣果は出なかったが、ターボの005を上手く使いこなせたと感じている。ストライクインジケーターの重さだけで引くようにしたためで、来シーズンに向けての自信が付いた。上みへ遡るでもない、流される(浮いてしまう)でもないといった状態で良く掛かるようであったので、今後のオトリ操作の参考にしたいと思う。

平成１５年釣行記（通年のまとめ）

• 年間総釣果180匹、釣行日数38日、時間当たり釣果0.93匹/時、１日当たり釣果3.68匹/日であった。ここ5年間で最も冴えない釣果となり、目標の250匹には遠く及ばなかった。自宅を出発する時刻も遅かったので、1日の平均実釣時間も5年間の平均より50分ほど短かった。竿出し時刻が遅くなったために他の釣り人が、朝一番でひとさらえした後の場所に入ることが多く、川に力が無くて釣り返しが効かない状態では遅い時刻からの竿出しは不利であった。
• 全体的には“全国的に鮎不漁”の年だったと思う。長良川水系について言えば4月が高水続きで放流が1ヶ月ほど遅れ、解禁当初は掛かっても小型。回復するかと思いきや冷水病や冷夏の影響で、結局は不調のまま終わってしまった。またここ5年間の平均釣果は約230匹であるが、これと比較しても如何に釣れなかったのかがよく分かる。
• 瀬ではまあまあ釣れていたが、トロ場はほぼダメであった。護岸工事の影響でトロ場を中心に細かい砂が入り込んでいるためと思う。トロ場全体が砂で埋まっている程ではないにしろ、大石の周りに砂が舞っているために野鮎の居付きが少なく、冷夏や冷水病の影響に加えて鮎の補給源の深場がダメなのが不漁に輪をかけたと思う。ただ砂の粒は細かい様なので、護岸工事が終了すれば回復は早いでしょう。
• 個人的には“釣れなかったが充実した年”であった。オモリを使って攻めることが出来るようになったので、高水でも竿出しする場所が無いと顔色を曇らせることが無かったのと、シーズン終わりがけに細糸(005)を上手く使えるようになったと実感しているためです。技術的には先シーズンよりも２ステップ上達した感じです。
• 止めと泳がせについては、オモリの多用でオトリを止めることが多かったが、しばしば効果があった。泳がせについてはシーズン終り近くになって効果があった。細糸(005)でもオトリの鼻を引っ張らずに、少しは操作出来るようになった。行くでもない、止めるでもない、微妙にクネックネッとした時に掛かることが多い様なので、こういった操作も取り入れていきたい。
• 6月7月を使って竿出ししたいと思っていたポイントを回ったが、結果からすると釣れているポイントに足繁く通うことが釣果を伸ばすコツだと分かった。
• 場所の見切り(場所変え)はまあまあだと思うが、ポイント移動についてはやや遅かった。師匠に比べると移動するペースは半分か１/３くらいであった。同じポイントを探る回数が多いからであると思う。掛かりが遠い時は特にしつこく探ってしまうが、平均してもっと速いペースでの移動が必要と思う。
• 下見には概ね1時間を費やした。3ヶ所回るとして10×3=30分、移動に各10分×3=30分で1時間。平均30分は少々無理だと思った。
• 高水続きだったこともあり、目の前をザブザブ歩かれることは無かったが、混雑している訳でもないのに上みからオトリを送ってこちらの竿下を探ったり、準備中に被せるように、半ば妨害するかの如く竿を差してくる人が居た。そのような出来事は1シーズン中に2件で、竿下を探られた時は少なからず釣り難かったが、被せられた時は移動したお蔭で早めに1匹目を確保出来たので、結果的にはプラスマイナスゼロであった。来シーズンも継続する。
• シーズンを通してアカ腐れはほとんど無かったので、アカ腐れを上手く釣りこなす糸口を見つけるには至らなかった。
• シーズン半ばからヤナギ仕掛を試し鈎として使い始めた。底掛かりが少ないのがオモリを使った時には好都合で、掛け鈎の底掛かりによるオトリのロストは少なかったと感じている。ただトロ場や浅場での使用が少ないので、こう言ったポイントでの鈎とハリスのバランスについては今後の研究課題としたい。
• シーズン終わり頃は、野鮎の皮が硬いために掛け鈎のケラレが多発した。これをうまく捕れる鈎を見つけるのも今後の課題としたい。
• シーズン中のサイトへのアクセス数はおおよそ11万5千アクセスであった。１日あたりは概ね800アクセスで、多い日は1200以上あった。大した釣果でもなかったですが、ページをご覧下さってありがとうございます。またメールで情報をお寄せくださった方々には特にお礼申し上げます。また情報提供をよろしくお願いいたします。来シーズンに期待を込めてまとめを終わります。みなさま方、ありがとうございました。