平成15年釣行記(6月7日)

今シーズンの板取川の状況を確認したかったので行ってみました。まず睦橋付近を下見します。睦橋下流は流れが変わってしまい、上流は砂地に飛び石状態。次は上流へ向かいます。さすがに土曜日、人が多い。果たして砂の出所はと思いましたが、上牧橋上流の右岸側の護岸工事の跡かららしい様子でした。


面平

先シーズンも入った、面平の飛び石を見に行きました。さすがに好ポイントに見えるだけあって人が集まっています。見ている間にお一人の竿が曲がりました。幸いにもほとんどの方は右岸からチャラ瀬狙い。左岸は十分入れます。同行のNZさんもOKとのことでしたので、早速竿出ししました。


掛かったポイント

渇水ぽいのでナイロンの015をセット。送り出して馴染むと、画像の真ん中のよれを上みに登り始めました。直ぐにキラキラッとして掛かりました。「これは早い」幸先良いスタートです。型も結構良く、オトリと同じかひと回り大きいぐらい。大事を取って寄せようとしました。しかし好事魔多しと申しますか、パラリ。例のごとくセットバラシです。手前で切れたので、浮いている目印をつかめそうだったのですが、すんでの所で走られてパー。マイナス1になりました。

その後はどこを探ってもアタリ無し。NZさんもサッパリで掛からず。対岸の人も掛からなくなったと見えて食事タイム。NZさんと相談の上、ここは見切って、食事がてら場所変えすることにしました。上がり場の階段に向かう途中、左岸のブロックの際の石に時々走り鮎が見られましたが、まずまずの型が居る様でした。また車の窓から見える、板取川の各ポイントは小石に飛び石になっている感じの所が多く見受けられました。


掛かったポイント

立花小学校前も須原も満員です。上河和まで行くと人は多いのですが、入れる所は未だ残っています。おまけに石の色も良く期待できそうですので、ここで竿出しすることにしました。

オトリは残り1匹でしたので少々自信がなかったのですが、まずは追加無しでやることにしてスタート。プールになった所を泳がせますがアタリ無し。今まででしたら3度4度と探るところですが、良い泳ぎで掛からなかったのでポイント移動。遡りつつ探っていきました。しかし釣り人が多いので思ったようには動けません。それでオトリを誘導し難い位置からポイントを狙うので、嫌がってなかなか行きません。我慢がしきれずオトリを半ば強引に引っ張って流れに乗せる始末でした。小さいながらもポツリポツリと掛けている人もいてうらやむばかり。帰り支度の釣り人に「養殖でいいのでオトリを分けてください」と頼んでみたところ養殖が伝わらなかったのか「明日使いたいので申し訳ない」とのこと。「そりゃぁ郡上の解禁は天然で攻めたいわなぁ」と解禁前日をひしひしと感じました。

人も少なくなってきたので、どこかで掛けられないかと思っていると画像の辺りで鮎が跳ね始めました。これ幸いとオトリを誘導するのですが、手前が盛り上がっていてスムーズにはいきません。オトリを騙しだまし少しづつポイントへ向かわせます。何とか良い泳ぎを維持するのですが40〜60点ほどの泳ぎしか出せません。「やはりバテオトリでは難しいか」と思っていると、急にオトリが水に馴染んだようになって良い泳ぎになりました。半ばイヤイヤしていたのがいかにも掛かりそうな泳ぎ。「これが群れ鮎に入ったという現象か?」オトリは対岸へ向かって泳ぎだし、間もなくグリグリ。「よっしゃ!来た!!」切れはしないかと心臓バクバクでしたが、何とかGet。「やったぁ。バンザイ!万歳!!」掛かったことより、バテオトリをなんとかポイントに誘導して姿勢を維持。狙ったとおりの結果が出せた。偶然ではなく、バテオトリを操るという難しい竿操作が出来た。これは自分の腕で釣ったのだという喜びでいっぱいでした。さあ、これからです。「NZさん。NZさんの分も掛けるからね」

カン!サカバリが切れる手応えと共にすぐに掛かりました。中サイズぐらいはありそうな良型です。大事を取って寄せようとしましたがパラリ。セットバラシです。「あら〜、せっかく掛かったのに」しかし掛かる直前NZさんから声がかかり、竿を折ってしまったとか。お気の毒にもつまづいて石に当ててしまったそうです。オトリが良ければまだまだいける感じでしたが、NZさんは上がられるとのことでしたので、丁度区切りがついて、自分も納竿としました。


今日は大発見と言うか大変重大なことに気が付きました。今まではオトリが弱ってくると、オトリに負担をかけないようにとついつい糸を緩めてしまって根掛かりの連発でした。(竿操作の)意図は”負担をかけない”ということですので、その結果はお昼寝。すなわち根掛かりでした。ところがそのような竿操作は誤りで、あくまで”いかに良い姿勢を保つか”が重要だと気が付いたのです。目印頼りですが、一発泳ぎは無理でしょうから出来るだけ目印が良い状態を保つように竿操作する。糸の張り具合や糸フケを調節して何とか良い姿勢を保つ。そのように操作することが結果的にオトリに負担をかけないことになるのではとも思いました。それと面平ではテクミーも使ったのですが、008では細過ぎました。オトリが元気か良く掛かる状況では細糸の方が効果があると思いますが、弱ったオトリで008は糸フケが小さ過ぎてやり辛い。やや減水でもあったので、ナイロンのほうが合っていたと思います。

また帰宅後電話で、群れ鮎の中に入ったのかと言うことについて師匠に尋ねたところ、「鮎の群れに”入る”というよりも、群れの後ろに従いて行くような状態」だと。上みに泳ぎだしたり、横へ動いたりするのはそのような場合が多いとのことでした。あまりにもハッキリした目印の変化(泳ぎの変化)を体験したのは初めてでしたので、新鮮な驚きでした。今までにも起きていたかもしれませんが、糸フケや張り具合が割りとルーズだったので気が付きませんでした。毎シーズンのことですが、前シーズンに作った仕掛けをそのまま使ったが為に起こるセットバラシを2回もやってしまいズボラと言うか無頓着でしたが、目からウロコが二つも落ちて気持ちは晴々。大変充実した釣行でした。




日付平成15年6月7日(土曜日)
場所漁協長良川中央漁協
河川板取川 / 長良川
ポイント面平 / 上河和高速道路下
時間11:50-12:50 / 14:10-16:00 (2.83時間)
水況水位-10センチ / -10センチ
水温17.0℃(11:50)、18.0℃(12:50) / 19.9℃(14:10)、19.6℃(16:00)
にごり無し / 無し
アカ付き普通 / 付き過ぎ
天気晴れ
釣果匹数マイナス1匹
サイズ-
総重量-
平均-
1匹目--分 / 100分 (通算 160分)
ペース-
仕掛け竿Daiwa VS銀影競技F中硬95MV パワー穂先
空中糸ナイロン06 ダブル&シングル遊動式
水中糸将鱗あゆ競技015 3メートル つまみ糸025 30センチ
テクミー鮎スペシャル008 3メートル つまみ糸03 30センチ
ハナカン周り自作泳がせハナカン6ミリ
ハナカンハリス ナイロン08号 (15センチ固定)
掛け鈎がまかつ 新改良トンボ7.5号3本錨 ハリス1号_
がまかつ 新改良トンボ7号3本錨 ハリス08号
オモリ・背鈎ごくらく背鈎15ミリ
オトリ養殖2匹@350円

本日の反省

まあまあ以上
意外と良いポイントが空いていた。人出は多かった。
釣り返し
全く無し。釣り返すほど掛けられなかった。
探りのペース
面平はまずまず。上河和はオトリがバテていたので、しつこく攻めた。人が多かったので移動が制限された。
止めと泳がせ
大体OK。 テクミー008では細過ぎて、この状況には不向き。ナイロンの方が目印の感じが良かった。
思った所で掛かる
面平は手応え少し。上河和は人が少なくなって、思った所で掛かった。良好な感じ。
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Yoshihiro Sogabe in Gifu 2003-06-08