先日突然、釣行記のコンテンツの一部『下見の結果一覧』の掲載を中止したのですが、理由はその内容が、風評の発信源になりかねないことに気がついたからです。
“風評”とは大辞泉(小学館)によると、“世間であれこれ取りざたすること。また、その内容。うわさ。”とあります。なかでも良くない噂の印象が強いです。発端は平成13年に某生命保険会社が、ライバル生命保険会社の経営不安をあおる資料を作成し、他社の契約者などに配布していたことが営業妨害につながる「風評」を流したとして行政処分を受けたという事件を知ったことです。私自身が行政処分の対象になっては困りますし、損害賠償を請求されても困ります。
下見の結果について、これを参考にポイントを決めることは情報を利用する方々の自己責任においての判断ですから問題はありません。しかし例えばダメポイントという判断を掲載した場合、この情報が元で釣り客が減ってオトリ屋さんの売上が減少したとなると、オトリ屋さんにとっては風評被害に遭ったと言わざるを得ないと思います。どちらかと言うと、釣る側(釣り人側)に立ったコンテンツ情報が多いので釣らせる側(漁協やオトリ屋さん、メーカー)にとってはありがたくない情報もあるでしょう。私の意図は”釣りを楽しく”ですし、例え二次的なことでも出来れば風評被害を回避したい。これが一つ。
更にアクセス数の増加があります。これを書いている6月上旬では1日におおよそ800アクセスあります。先シーズン(2002年)は最高で900ちょっとでしたので、今シーズンの最高は1200アクセスぐらいではないかと見積もっています。さすがに新聞やテレビほどの影響はないと思いますが、アクセス数の増加に伴ってこのサイトの影響も当然大きくなります。ダメ予想や良くない評価も参考にされる方も居られると思います。情報を掲載するにあたっては予想や評価は出来るだけ事実を元にしていますが、これはあくまでも個人的な判断内容。実際に見込み違いもしばしば発生しています。また特に釣行記などは日記的性格を強く出してありますが本来、日記はその人個人的な物。他人に公開することは前提にありません。それを公開することを前提にて記述するので、内容に難しい面が出てきます。事実だけ伝えるという手段もありますが、それでは作者の考えが伝わりませんので著作物としてのコンテンツの価値が下がります。私としては良い影響が広がることを期待していますので、風評の発信源になる可能性を排除する意味が一つです。
また下見の結果を載せようと思ったのは、これを参考にすることによってページ読者がポイントを探す(or決めるまでの)時間短縮が出来るだろうと思ったからです。もしどこかでこのような情報が数多く得られれば、その観察や判断があながち不正確であっても難しい状況になればなるほど価値が出てきます。例えばその日自分が竿出ししたときの印象と異なる。なぜか?そのことがきっかけになって良い場所に入れたり悪い場所を回避できたり、下見の時間短縮が出来たりして結果的に釣果が伸びる可能性があるからです。ですので掲載を止めるのを迷ったのも事実です。下見の結果については、掲載してくれとかのご要望によっては再開するもやぶさかではありませんが、載せるにしても項目を検討する必要があるでしょう。
以上の理由から下見の結果の掲載を中止したのですが、更に風評の発信源になることを回避するためにいろいろな事柄に対する評価や印象については、出来るだけ良いことだけを伝えるようにして、事実については、あくまで事実ですのでそのままお伝えするつもりです。偏ってしまうとは思いますが、書き手としては良いことは書きやすいが良くないことは書き難いということです。これらのことについて、ご意見、ご要望がありましたらご連絡ください。